专利摘要:

公开号:WO1990006108A1
申请号:PCT/JP1989/001197
申请日:1989-11-24
公开日:1990-06-14
发明作者:Toshio Satoh;Hitoshi Matsumoto;Hisao Kakegawa
申请人:Dainippon Ink And Chemicals, Inc.;Nippon Hypox Laboratories Incorporated;
IPC主号:A61K31-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 多価抗炎症剤 技 術 分 野
[0002] 本発明は多価抗炎症剤に関し、 さ らに詳しく は、 一般の抗炎症作 用と とも に腎臓疾患 の治療作用、 抗ァレルギ一作用、 抗潰瘍作用を 併せ持つ多価抗炎症剤に関する。 背 景 技 術
[0003] これまでにアスピリ ンやイ ン ドメ タシンを始めと して数多 く の非 ステ ロ イ ド性抗炎症剤 (N S A I D ) が開発さ れ、 各種の炎症性疾 患に対して臨床的に広く使用されている。 しかしながら、 これらの N S A I Dは急性炎症に対しては強力な抗炎症作用を有するが、 胃 潰瘍な どの重篤な副作用を惹起し、 長期の連続使用に難点がある と いう欠点があり、 また慢性炎症、 臓器炎症には殆ど無力であった。 腎臓疾患に対しては従来、 抗炎症剤を含め有効な薬物がな く 、 利尿 剤、 副腎皮質ス テロイ ド療法等が行なわれて来たが、 いずれも副作 用が大きいわり には治療効果が乏し く、 有効な薬剤の開発が嘱望さ れていた。
[0004] 本発明者らは、 先に、 同じカ ルコ ン誘導体であるイ ソ リク イ リ チ ゲニン(is ol iquiriti genin)が抗ァレルギ一剤として有用であるこ と を 見出し (特開昭 6 2— 2 0 7 2 1 2 ) 、 またさ らにイ ソ リ ク イ リ チ ゲニンが腎疾患、 肝疾患の治療 ·予防剤に有効であるこ とを見出 し てその用途について提案した (特開平 1— 1 0 4 0 1 0 ) 。 発 明 の 開 示
[0005] 本発明者らはその後、 イソリ クイ リチゲニ ンよ り もさらに優れた腎 臓疾患治療作用を有し、 かつ一般的抗炎症作用、 抗ア レルギー作用 をも併せ持ち、 かつ消化器障害を起こさない、 低毒性の新規抗炎症 剤の開発を目的と して鋭意研究した結果、 式 ( I ) で表され、 ブテ ィ ン (butein)と も呼ばれ ¾ 2 ' , 3 , 4, 4 ' —テ ト ラ ヒ ドロキシカ ル コン (以下、 T H Cと略称する ことがある) およびその塩がイソ リ クィ リ チゲニンよ り も優れた腎臓疾患治療作用を有しており、 かつ 一般的抗炎症作用、 抗ァレルギ一作用を も有しながら消化器障害を 惹起しないばかりか、 抗潰瘍作用を も併せ持つ臨床治療上極めて好 ま しい薬剤であるこ とを新たに発見し.、 本発明を完成した。
[0006] すなわち、 本発明は、 式 ( I )
[0007] H〇 で表せられる 2 ', 3, 4,4 ' —テ ト ラヒ ドロキシカルコンまたはそ の薬学的に許容される塩を有効成分とするこ とを特徴とする多価抗 炎症剤を提供する。
[0008] さちに、 本発明は、 ヒ トを含む温血動物に 式 ( I )
[0009] H OH で表せら れる 2 ' , 3 , 4 , 4 ' —テ ト ラ ヒ ドロキシカ ルコ ン またはそ の薬学的に許容される塩を有効成分とする多価抗炎症剤を投与する こ とを特長とする炎症等の疾病の治療方法を提供する。 図 面 の 簡 単 な 説 明
[0010] 図は本発明に使用する有効成分である 2 ' , 3 , 4, 4 ' —テ トラ ヒ ドロキシカ ルコ ンのカラゲニン誘発足踱浮腫に対する抑制作用を示 すグラ フである。 図中、 TH C は 2 ' , 3 , 4 , 4 ' —テ ト ラ ヒ ドロ キ シカルコ ン投与群を表し、 Cは対照群 (溶媒投与群) を表す。 発 明 を 実 施 す る た め の 最 良 の 態 様 ここでいう多価抗炎症剤とは腎臓疾患の治療作用、 抗ア レルギー作 用、 抗潰瘍作用一種または二種以上を併せ持つ多機能な抗炎症剤を いう。 すなわち、 抗炎症作用に加えて腎臓疾患の治療作用、 抗ァ レ ルギ一作用および抗潰瘍作用の三つの機能を併せ持つ抗炎症剤、 抗 ア レルギー作用およぴ抗潰瘍作用、 腎臓疾患の治療作用およ び抗潰 瘍作用、 あるいは抗炎症作用に加えて腎臓疾患の治療作用および抗 ア レルギー作用の二つのを併せ持つ抗炎症剤、 さらには、 腎臓疾患 の治療作用を併せ持つ抗炎症剤、 抗ァレルギ—作用を併せ持つ抗炎 症剤、 抗潰瘍作用を併せ持つ抗炎症剤が挙げられる。
[0011] 従来の一般的抗炎症剤は腎臓疾患の治療に用いて も、 逆に腎臓疾 患を悪化させる場合が多いこ とが知られており 、 一般的抗炎症剤は これら腎臓疾患の治療には殆ど無力である。 こ こでいう 腎臓疾患と は、 物質代謝異常に起因する腎機能障害、 例えば薬物等によ り生じ る急性腎炎、 かかる急性腎炎が慢性化した慢性腎炎、 免疫機序を介 する急性腎炎、 かかる急性腎炎が慢性化した慢性腎炎、 細菌およ び ウィルス感染によ り生じる急性腎炎およ びこれが慢性化した慢性腎 炎等、 糸球体、 尿細管、 ルーブス等の腎臓部位に機能障害を呈する 疾患をいう。
[0012] 2 ' , 3, 4 ,4 ' ーテ トラヒ ドロキシカル:?ンの薬学的に許容され る塩と しては, アル力 リ金属塩およぴアルカリ土類金属塩のよう な 無毒性の塩、 例えば、 ナト リ ウム塩、 カリウム塩、 マグネシウム塩、 カルシウム塩等があ り、 さ らにアンモニゥム塩などの無毒性のア ミ ン 等がめ 。
[0013] 本発明に従つて式 ( I ) で表される 2 ', 3 , 4 , 4 ' —テ トラヒ ド ロキシカル ンおよび Zまたはその塩を有効成分と して使用する こ とによ り、 一般の急性炎症と と もに腎臓疾患、 アレルギー性疾患、 胃腸潰瘍等に幅広い薬効を有する多価抗炎症剤を提供するこ とがで o
[0014] 本発明で有効成分として使用される 2 ' , 3 , 4, 4 ' ーテ トラヒ ド ロキシカルコンは公知の製造方法 (D. R. N a d k a r n 1 , T. S. Wh e e l e r : J . C HEM. S 0 C . 1 3 2 0 - 1 3 2 1 ( 1 9 3 8 ) ) に準じて合成する ことができ る。 また、 商業的に 入手するこ ともできる。 さ らに、 有効成分として使用される この化 合物の塩はこの化合物から周知の方法に従って容易に得られる。
[0015] 本発明の多価抗炎症剤は、 経口または非経口投与 (例えば、 静脈 注射、 皮下投与、 直腸投与など) するこ とができ、 投与に際しては それぞれの投与方法に適した剤型に調製することができる。
[0016] かかる薬剤は、 その用途に応じて錠剤、 カプセル剤、 顆粒剤、 散剤、 細粒剤、 丸剤、 ト ローチ剤、 舌下錠、 坐剤、 軟膏、 注射剤、 乳剤、 懸濁剤、 シロップなどのいずれかの製剤形態に調製するこ とができ、 これら製剤の調製には無毒性の賦形剤、 結合剤、 滑沢剤、 崩壊剤、 防腐剤、 等張化剤、 安定化剤、 分散剤、 酸化防止剤、 着色剤、 矯味 剤、 緩衝剤等の添加剤を使用して公知の方法によ り製剤化するこ と ができ る。 本発明の多価抗炎症剤において使用 し得る無毒性の添加 剤と しては、 例えば、 でんぷん、 ゼラチン、 ブドウ糖、 乳糖、 果糖、 マル ト 一ス 、 炭酸マ グネシ ウ ム、 タ ルク 、 ステ ア リ ン酸マグネシ ゥ ム、 メ チルセル ロース、 カ ルボキシメ チ ルセル ロー ス、 アラ ビア ゴ ム、 ポ リ エチレ ング リ コール、 プロ ピレ ングリ コー ル、 ペ ト ロ ラ タ ム、 グ リ セ リ ン、 エ タ ノ ール、 単シ ロ ッ プ、 塩化ナ ト リ ウム、 亜硫 酸ナ ト リ ウ ム、 リ ン酸ナ ト リ ウ ム、 クェ ン酸、 ポリ ビニルピ ロ リ ド ン、 水などが挙げられる。
[0017] またこの製剤に有用な他の薬剤を含有するこ ともできる。
[0018] 製剤中における本発明化合物の含有量は、 その剤型に応じて異な るが、 一般に 0.1 〜 1 0 0重量%の濃度で含有している ことが望ま しい。 製剤の投与量は対象とするヒ トを始めとする温血動物の種類、 症状の輊重、 医師の診断な どによ り広範に変えるこ とができ るが、 一般に 1 日当 り 0. 0 1〜 3 O O m gZK gとするこ とができ る。 しかし、 患者の症状の軽重、 医師の診断に応じて投薬範囲を変える こ と もでき る。 また上記投与量は 1 日 1 回または数回に分けて投与 するこ とができる。 実 施 例
[0019] 以下に本発明の実施例を示す。 なお本発明はこれら実施例になん ら限定されるものではない。
[0020] なお、 実施例中で使用した H Cは公知の合成法 (前出の J. CHE M.SOC.1320-1321(1938)) に準じてプロ ト カテキユアルデヒ ド(pro tocatechualdehyde)と レスァセ ト フ エ ノ ン (resacetophenone)の縮合 反応によ り合成したものを用いた。 [実施例 1 ] 毒性試験
[0021] 本試験は T H Cの安全性を確認するために行なつたものである。 5週令の d d Y雄性マウス 5匹に T H Cを経口およぴ腹腔内に投 与した。
[0022] その結果、 最小致死量は 3 0 0 O m gZK g以上 (経口) および 1 0 0 0 mg/K g以上 (腹腔内) であつた。
[0023] [実施例 2ュ 抗炎症作用
[0024] —般的抗炎症剤 (N S A I D )' の有効性評価に広く用いられてい る力ラゲニン誘発足踱浮腫法を用い抗炎症诈用の試験を行なつた。 (実験方法)
[0025] 1 % λ —力ラゲ二ン生理食塩溶液 0.1 m l を体重 2 0 0 ~ 2 5 0 gのラ ッ ト ( S D系雄性) の右足踱皮内に注射し、 その 3 0分、 6 0分、 9 0分、 1 2 0分、 1 8 0分、 3 0 0分後に足摭容積を測定 した。 被騃薬物 (T H C) は力ラゲ二ン投与 6 0分前に 1.0 m i Z 2 0 0 gの容量で経口投与した。 対照群には溶媒のみを同量経口投 与した。 浮腫率は次式によ り算出した。
[0026] 浮腫率 (%) = { (P s - P 0 ) ZP o i X 1 0 0
[0027] P s :経過時間における測定値
[0028] P 0 : ひ分における測定値
[0029] その結果を図に示す。
[0030] 図から明らかなよ う に、 T H Cは力ラゲニン誘発足摭浮腫に対し て、 3 0 O m gZK gの経口投与によ り著名な抑制効果を示し、 抗 炎症剤と しての有効性が確認された。
[0031] [実施例 3 ] 腎疾患治療作用、 シスブラチン惹起腎障害モデル試験 腎障害惹起作用が極めて強いことが知られている抗癌剤シスブラ チン ( c i s - D D P ) に よ り惹起された腎障害に対する T H Cの 治療効果の試験を行なつた。
[0032] (実験方法)
[0033] 1群 1 0匹の d d Y雄性マ ウ ス ( 2 0〜 2 5 g) に 5 日間 TH C あるいはィ ソ リ クイ リチゲニン (陽性対照化合物) を 1 日当 り 1 0 0 m g ZK gの割合で連続経口投与し、 5日 目 にシスブラチ ン 1 7 m g / K gを 1 回皮下投与し、 その翌日からさ らに 5日間 T H Cあ るいはイ ソ リクイ リ チゲニ ンを同様に経口投与した後採血し、 血清 中の血中尿素窒素 (BUN) を測定した。
[0034] 上記実験において 1群 1 0匹の無処置 d d Y雄性マウス ( 2 0〜 2 5 g ) にシスブラチンのみを 1 7 m g K gを 1 回皮下投与した ものを対照と して用いた。
[0035] 血中尿素窒素の測定には U r e a N B— T e s t W a k o (和 光純薬工業株式会社製) を用いた。 これ らの試験結果を表— 1 に示 す。
[0036] 表一 1 血中尿素窒素 (m gZ d 1 ) 無処置群 27.9 ±2.6 シスブラチン 114.7± 18.4 シスブラチン +
[0037] THC 47.1 ± 12.6
[0038] イソリクイ リチゲニン 70.6 ± 14.0 シスブラチン群に対する有意差 (**: Pく 0.01, *: P< 0.05) 表一 1 から明らかなよ う に T H Cはシスブラチン惹起腎障害によ る血中尿素窒素の増加をィ ソリ クイ リチゲニンよ り もさ らに強力に 抑制しており、 腎疾患治療剤としての有効性が確認された。
[0039] [実施例 4 ] 抗潰瘍作用、 塩酸一エタノール潰瘍モデル試験
[0040] 抗潰瘍剤の有効性評価に広く用いられている塩酸—エタノール潰瘍 モデル試験を用いて抗潰瘍作用の試験を行なつた。
[0041] (実験方法)
[0042] 1群 5匹の S D系雄性ラ ッ ト (体重 2 0 0〜 2 5 0 g) を 2 4時 間絶食させた後、 1 5 0 mM塩酸一 6 0 %ェタノ一ル を 1.0 m 1 / 2 0 0 gの容量で経口投与した。 1時間後エーテルによ り致死せし めた後、 胃を摘出した。 胃内に生理食塩水 1 0 m 1 を注入した後、 1 %ホルマ リン液中に 1 0分間浸し固定した。 胃を大湾に沿って切 開した後、 顕微鏡下 (X I 0 ) にて腺胃部に発生した粘膜潰瘍の長 さ (mm) を測定し、 1匹当りの長さの合計を潰瘍係数 (ulcer iride x) と した。 被験薬物はス ト レス惹起 1 0分後に 1. 0 m 1 Z 2 0 0 gの容量で経口投与した。 陽性対照化合物として抗潰瘍剤塩酸セ ト ラキサー トを用いた。 その結果を表一 4に示す。
[0043] 表一 2
[0044] 匹数 抑制率
[0045] (mg/kg, P.O.) (mm) (%) コントロール群
[0046] (潰瘍発生対照群) 5 46.7±34.6
[0047] THC 100 2 ±2.5 97.3 塩酸セトラキサ一ト
[0048] (対照化合物) 100 5 1 1.2 ±20.0 75.7 コ ン ト ロール群に対する有意差 (** : Pく 0. 0 1 )
[0049] 表一 2 から明らかなよ う に本化合物は塩酸一ェタ ノ 一ル潰瘍に対 して著名な抑制作用を示し抗潰瘍剤と しての有効性が確認された。
[0050] [実施例 5 ] 抗ア レルギー作用、 マス ト セルから のヒスタ ミ ン遊離 抑制試験
[0051] (実験方法)
[0052] 「ラ ッ ト腹腔浸出細胞液の調製」
[0053] ゥ シ血清アルブミ ン 0. 1 %を含んだロ ック液 1 0 m 1 を放血致死 せしめたラ ッ トの腹腔内に注射し、 軽く マッサージ した後、 開腹し 腹腔液を採取した。 さ らに同液 5 m 1 で腹腔内を洗浄した後該液を 採取し、 先の腹腔液と混合した。 この腹腔液を 5 0 0 r p mで 5分 間遠心分離し、 沈澱物に冷口ッ ク液 5 m 1 を加え洗浄した後、 再度 冷ロック液 3 m 1 を加えラ ッ ト腹腔浸出細胞液と した。
[0054] 化合物 4 8ノ 8 0によるヒスタ ミ ン遊離に対する T H Cの抑制効果 上記のラ ッ ト腹腔浸出細胞液 0.3 m 1 にロック液 0.5 m 1 および 0.0 3 m Mに調製した T H Cあるいはイ ソ リ ク ィ リチゲニンの溶液
[0055] ( T H Cあるいはイ ソ リクイ リ チゲニンを 1 %炭酸水素ナ ト リ ウ ム 含有生理食塩水に溶解した後、 ロ ッ ク液 で希釈したもの) 1.0 m l を加えて 3 7 °Cで 5分間イ ンキュベー ト した。 次いで、 化合物 4 8 / 8 0 のロック液 ( l m g/ l O O m l ) を 0.2 m l ずつ加え、 3 7 °Cで 1 0分間イ ンキュベー ト した。 冷却する こ と によ り反応を停 止させた後、 2 5 0 0 r p mで 1 0分間遠心分離し、 1. 7 m 1 の上 澄部と 0.3 m 1 の沈澱部に分離した。 上澄部に水 0. 1 m 1 と 1 0 0 % ト リ ク ロル酢酸 0.2 m 1 を加え、 沈澱部にはロ ッ ク液 1.5 m 1 と 1 0 0 % ト リ ク ロル酢酸を加え、 室温で 3 0分間放置した後、 3 0 0 0 r p mで 1 5分間遠心分離した。 上澄部および沈澱部の各上澄 を 0.3 5 m Iずつ取り、 各々に水 1.6 5 m 1、 1 N水酸化ナ ト リ ウ ム 0.4 m 1 を順次加え、 さ らに 0.5 % O P T (オル ト フ タルアルデ ヒ ド) のメ タ ノール溶液 0. 1 mlを加え、 4分間室温で反応させた。 次いで 2Mクェン酸 0.2 m 1 を加え反応を停止させた後、 それぞれ を蛍光光度計によ り測定した。 なお、 コ ン ト ロールとして T HCの 代り にロ ッ ク液を、 ブラ ンク には T H Cおよぴ化合物 4 8 / 8 0の 代り に口ック液を加える以外は上記と同様に搡作した。
[0056] 化合物 4 8 Z8 0によ る ヒス タ ミ ン遊離に対する T H Cお よびィ ソ リ クイ リ チゲニンの阻害率は次式によ り算出した。
[0057] P s
[0058] ヒスタミン遊離率 (%) = ■—— X 1 0 0=A
[0059] P s +P r
[0060] P s : 遊離ヒスタミ ン量 (上澄部)
[0061] P r :残存ヒスタミン量 (沈澱部)
[0062] I一 B
[0063] 阻害率 (。 = 1 0 0 X 1 0 0
[0064] C-B
[0065] I : T H Cまたはイ ソ リ ク イ リ チゲニンの A値 C : コ ン ト ロールの A値
[0066] B : ブラ ンクの A値 その結果を表一 3に示す。
[0067] (以下、 余白) 表一 3 ヒスタミン遊離率 (%) 阻害率 (%) コントロール 82.4 THC
[0068] (0.03 mM) 10.4 91.1 イソリクイ リチゲニン
[0069] (0.03 mM) 71.2 14.2 ブランク 3.4 表一 3か ら明 らかな よ う に T HCは化合物 4 8 / 8 0 によ る ラ ッ トマス ト セ ルか らの ヒス タ ミ ン遊離に対 してィ ソ リ ク イ リ チゲニ ン よ り も優れた抑制効果を示し、 抗ア レルギー剤 と しての有効性が確 認された。
[0070] 次に T H Cを有効成分と して含有する製剤例を示す。
[0071] [実施例 6] 5 m g錠剤
[0072] THC 5mg
[0073] 乳糖 137mg
[0074] でんぷん 45 m g
[0075] カルポキシメチルセルロースカルシウム 1 Omg
[0076] タルク 2 m g
[0077] ステアリン酸マグネシウム lmg
[0078] 20 Omgノ錠
[0079] T H Cの結晶を粉砕し、 それに乳糖およ びでんぷんを加え混合す る。 1 0 %のでんぷんのり を上記の混合物に加え、 撹拌し粒状を 造する。 乾燥後粒径を約 8 5 0 ミク ロンに整粒し、 これにタ ク お よびステアリ ン酸マグネシウムを混合し打錠した。
[0080] [実施例 7 ] 2 5 m g錠剤
[0081] THC 25rag
[0082] 2 Om
[0083] でんぷん 42mg
[0084] カルボキシメチ'ルセルロースカルシウム 1 Omg
[0085] タルク 2mg
[0086] ステアリン酸マグネシウム 1 m g
[0087] 200mgZ錠
[0088] THCの結晶を粉砕し、 それに乳糖およびでんぷんを加え混合す る。 1 0 %のでんぶんのり を上記の混合物に加え、 撹拌し粒状を製 造する 。 乾燥後粒径を約 8 5 0 ミ ク ロン に整粒し、 これにタ ルク お ょぴステアリ ン酸マグネシゥムを混合し打錠した。
[0089] [実施例 8] 2 0 m gカ プセル剤
[0090] THC 2 Omg
[0091] 乳糖 5 ^ m g
[0092] でんぶん 25mg
[0093] ステアリン酸マグネシウム 2mg
[0094] 10 OmgZカプセル T H Cの結晶をよ く粉砕し、 それにでんぷん、 乳糖およびステア リ ン酸マグネシゥムを加え充分に混合した後、 力プセルに充填した。 [実施例 9] 注射剤
[0095] THC 10 Omg
[0096] 二ッコ—ル HC 060 50 Omg
[0097] 塩ィ匕ナトリウム 90 m g
[0098] 注射用蒸留水 10ml
[0099] 69 Omg/1 Om 1
[0100] THC、 ニッコールおよび塩化ナ ト リ ウム の処方量を注射用蒸留水 に溶解させ、 p Hを 7.0に調整して得られた溶液を 1 m 1ずつア ン プルに充填した。 産 業 上 の 利 用 可 能 性
[0101] 本発明によれば抗炎症作用、 腎疾患治療作用、 抗ア レルギー作用、 抗潰瘍作用の一種または二種以上を併せ持つ多価抗炎症剤が提供さ れる Q
[0102] (以下、 余白)
权利要求:
Claims

請 求 の 範 式 ( I )
〇 H
で表せられる 2 ' , 3 , 4 , 4 ' —テ ト ヒ ドロキシカルコンまたはそ の薬学的に許容される塩を有効成分とすることを特徴とする多価抗 炎症剤。
2 - 式 ( I ) で表される 2 ' , 3 , 4 , 4 ' —テ トラ ヒ ドロキシカ ル'コンまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とするこ とを特 徴とする腎臓疾患の治療作用、 抗ァ レルギ一作用および抗潰瘍作用 を併せ持つ抗炎症剤。
3 - 式 ( I ) で表される 2 ' , 3 , 4 , 4 ' —テ トラ ヒ ドロキシカ ルコンまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とする とを特 徴とする抗ァレルギ一作用'およぴ抗潰瘍作用を併せ持つ抗炎症剤
4. 式 ( I ) で表される 2 ' , 3 , 4 , 4 ' —テ トラヒ ドロキシカ ルコンまたはその薬学的 に許容される塩を有効成分とするこ とを特 徴とする腎臓疾患の治療作用および抗潰瘍作用を併せ持つ抗炎症剤。
5. 式 ( I ) で表される 2 ' , 3 , 4, 4 ' —テ トラ ヒ ドロキシカ ルコン またはその薬学的に許容される塩を有効成分とするこ とを特 徴とする腎臓疾患の治療作用お よび抗ア レルギー作用を併せ持つ抗 炎症剤。
6. 式 ( I ) で表される 2 ' , 3 , 4, 4 ' —テ トラ ヒ ドロキシカ ルコ ンま たはその薬学的 に許容される塩を有効成分とする こ と を特 徴とする腎臓疾患の治療作用を併せ持つ抗炎症剤。
7. 式 ( I ) で表される 2 ' , 3 , 4, 4 ' ーテ ト ラ ヒ ドロキシカ ルコ ン またはその薬学的に許容される塩を有効成分とするこ と を特 徴とする抗ア レルギー作用を併せ持つ抗炎症剤。
8. 式 ( I ) で表される 2 ' , 3 , 4, 4 ' —テ ト ラヒ ドロキシカ ルコ ン またはその薬学的に許容される塩を有効成分とするこ と を特 徴とする抗潰瘍作用を併せ持つ抗炎症剤。
9. 式 ( I ) で表される 2 ' , 3 , 4, 4 ' ーテ ト ラ ヒ ドロキシカ ルコ ンま たはその薬学的 に許容される塩を有効成分とする こ と を特 徴とする腎臓疾患の治療剤。
1 0. 式 ( I ) で表される 2 ', 3, 4, 4 ' —テ トラ ヒ ドロキシ カルコ ンま たはその薬学的に許容さ れる塩を有効成分と する こ と を 特徴とする抗ァレルギ一剤。
1 1. 式 (I ) で表される 2 ' , 3, 4, 4 ' ーテ トラ ヒ ドロキシ カルコ ンま たはその薬学的に許容される塩を有効成分とする こ と を 特徴とする抗潰瘍剤。
1 2. 式 (I ) で表される 2 ', 3,4, 4 ' ーテ トラ ヒ ドロキシ カルコ ンま たはその薬学的に-許容される塩を有効成分とする こ と を 特徵とする抗炎症剤。
1 3. 該薬学的に許容される塩がナ ト リ ウム塩、 カリ ウム塩、 マグネシウム塩、 カルシウ ム塩、 ア ンモニゥム塩から選ばれる少な く とも一種の塩であることを特徴とする請求項 1記載の多価抗炎症 剤。
1 4. さ らに賦形剤、 結合剤、 滑沢剤、 崩壊剤、 防腐剤、 等張 化剤、 安定化剤、 分散剤、 酸化防止剤、 着色剤、 矯味剤、 緩衝剤か ら選ばれた少な く と も一種の無毒性の添加剤を含有する ことを特徴 とする請求項 1記載の多価抗炎症剤.。
1 5. 該添加剤がでんぷん、 ゼラチン、 ブドウ糖、 乳糖、 果糖、 マルト 一ス、 炭酸マグネシゥム、 タ ルク、 ステアリ ン酸マグネシゥ ム、 メ チルセルロース、 カルボキシメチルセルロース、 アラ ビア ゴ ム、 ポ リエチレングリ コール、 プロ ピレングリ コール、 ペ ト ロラ タ ム、 グリセ リ ン、 エタノール、 単シ ロッ プ、 塩化ナ ト リ ウム、 亜硫 酸ナト リ ウ ム、 リ ン酸ナ ト リ ウ ム、 クェン酸、 ポリ ビニルピロ リ ド ン、 水から選ばれた少なく と も一種の物質であるる こ と を特徴とす る請求項 1 4記載の多価抗炎症剤。 一 Π
1 6. 2 ' , 3 , 4 , 4 ' —テ ト ラ ヒ ド ロ キシ カ ルコ ンを 0. 1 〜 0 0重量%含有するこ と を特徴と する請求項 1記載の多価抗炎症 剤。
1 7. 式 ( I )
Η
で表せら れる 2 ' , 3 , 4 , 4 ' -テ ト ラ ヒ ド ロ キシカ ルコ ン ま たはそ の薬学的に許容される塩を有効成分とする多価抗炎症剤を対象とす る疾患の治療に有効な量で温血動物に投与する こ と を特徴と する、 炎症、 腎臓疾患、 ア レルギー性疾患およ び潰瘍の一種ま たは二種以 上の治療方法。 i 8. 該多価抗炎症剤を経口投与または非経口投与に よ り投与 するこ と を特徴とする請求項 1 7記載の治療方法。
1 9. 該非経口投与が静脈注射、 皮下投与および直腸投与から 選ばれたいずれか一つの投与形態で行なわれる こ と を特徴と する請 求項 1 8記載の治療方法。
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公开号 | 公开日 | 专利标题
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法律状态:
1990-06-14| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AU KR US |
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP63/297847||1988-11-25||
JP29784788||1988-11-25||EP89913089A| EP0399051B1|1988-11-25|1989-11-24|Polyvalent antiinflammatory agent|
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